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加熱するゲーム業界にサブスク覇権争いが加速。

アメリカのマイクロソフトは1月18日、米ゲームソフト大手のアクティビジョン・ブリザードを687億ドルで買収すると発表した。
人気タイトルを獲得し、定額制で好きなゲームを選んで遊べるサブスクリプションサービスを強化するのが狙いの買収となる。
日本企業も買収や定額制サービスでユーザーの囲い込みを図るなど、覇権争いの様相を呈してきた。
マイクロソフトは18日の電話会見で、「現在、ゲーム業界は信じられないほど競争が激しく、ダイナミックでエキサイティングだ」と強調した。
アクティビジョンは「コール・オブ・デューティ」や「ウォークラフト」などの人気タイトルを持ち、190カ国で4億人がプレイしている大手ソフトメーカー。
2023年度に完了する予定のこの買収により、マイクロソフトは中国のテンセント、日本のソニーグループと並ぶ世界3大ゲームメーカーとなる。
アクティビジョンは今月、不祥事により約40人の従業員を解雇するなど、大規模な措置を講じたと発表した。一連の不祥事で同社の株価が下落傾向にあり、この1年間で約30%下落した中で、今回の買収が発表された。
マクロソフトは今回の買収で、家庭用ゲーム機「Xbox」向けの定額制サービス「ゲームパス」を強化する。
アクティビジョンの人気タイトルを「ゲームパス」で利用できるようにし、現在2500万人が利用している同サービスを大幅に拡大する戦略だ。
定額制サービスの分野では、任天堂が昨年10月から家庭用ゲーム機「ニンテンドーDS」で過去のソフトを遊べるサービスを拡充しています。
また、ソニーグループは、プレイステーション(PS)において、新旧のゲームをオンラインで一緒に楽しめる新サービスを検討していると報じられています。過去作も活用し、継続的に収益を上げることができるサブスクリプションの重要性はますます高まっています。
現在、ゲーム業界は2000億ドル(22兆9000億円)を超える巨大市場です。マイクロソフトは成長市場と位置づけ、世界のゲーム人口は30年後に現在の30億人から45億人に拡大すると予測しています。