販売用の小型サルを密輸したとして、元ペットショップ経営、町野義彦容疑者(48)が感染症予防法違反の疑いで警視庁などに逮捕された。捜査関係者によると、サル21匹を巾着袋に入れ、サル3匹を飯ごう型の民芸品を積み重ねた球形の容器7個(直径約13センチ)に詰めてタイから運んだという。羽田空港の税関職員が容器の温かさを感じ、かすかなうめき声に気付いて発見した。1匹はすでに死亡しており、さらに10匹が動物検疫所に搬入された後に死亡した。
[写真]保護された手のひらサイズのサル
劣悪な環境で動物が密輸されるケースは過去にもあり、2018年に起きたカワウソの密輸事件では、見つかった5匹のうち4匹がキャリーケースで運ばれた後、衰弱死していたという。ある調査員は「生き残った個体をペットとして高値で売れば儲かると考えたのでは」と推測している。